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理事長通信

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アメリカの大統領選挙は直接選挙で、2024年11月27日

 アメリカの大統領選挙は直接選挙で、有権者が直接大統領を選ぶというシステムです。これは建国の当初より、世界各国より移民してきた、文化も言語も習慣も何もかもが違う多くの人民を、アメリカ国民として結集させ、新天地で新たな国を自分たちの手で作ろうという総意があったから実現できたことでしょう。
 そこに絶対に必要だった条件は、「自国を愛すること」です。星条旗の下に集い、国歌を共に歌うことは、政治的思想が違うことがあるにせよ、お互いの目指すものが共通であることの確認であるはずです。つまりアメリカという国をより発展させ、人民の幸福を図るためです。
 また、皆の衆の相違を大事に考えることが直接選挙という形をとるのは、いち早く新天地で自分の足場を作った少数者に政治や経済を牛耳られることを避けた後続者の強い意見を集約する役目も果たしたでしょう。

 一方日本の国政はどうでしょう。あたかも「ムードという民意に流されやすい日本国民は愚衆の集まりであるから、選挙により選ばれた民度の高い少数者が合議して首相を決めようではないか」というシステムを取っている日本は、相当に国民がなめられ、馬鹿にされた現状にいるのではなかろうかと私は愚考しています。

 アメリカが大統領選挙で女性が大統領に当選できない理由を、そこに「ガラスの天井」があるからと表現しますが、日本人社会においてガラスの天井は「空気」であると思います。
 時流に乗った空気が辺りを完全に支配し、国民の足を止め思考を停止させ、そこに蔓延した空気を同時に吸い、同じ二酸化炭素を吐き出さないと社会から排除されかねない空気を立ち込めさせます。村八分とはそういうものですね。
 みなもう忘れたかのようですが、つい最近までコロナによる外出の出控え強要やマスク着用の同調圧力がありました。

 私は太平洋戦争の開戦に至った経緯を以前調べたことがあります。アメリカを相手に戦争を始めることに、どういったいきさつがあったのか、要するに振り上げた拳をついに振り下ろしてしまった原因は何だったかを調べるうちに、それまでは思い至ることがなかった側面を見つけ、愕然としたことがあります。

 つまり民意に潜む危険のことなのですが、わが国を代表する全国紙の新聞が、現在反日の旗を振っているように私は個人的に感じているのですが、それは戦前戦中の自社の在り方を猛省した結果の変節ではないか? とにかく反政府、反日本を唱え続けることが、再び日本を戦禍に陥れることにならないという歪んだ愛国心が最も深い深層の動機になっているのではないか、と考えると、まるで隣国の機関誌のような現在の主張が理解できてくるのです。つづく

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信頼の指導47年 慶応幼稚舎・早実・慶応横浜初等部・小学校受験・中学受験・中等部受験に勝つ!

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