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理事長通信

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7作目の拙著ですが、第一稿は9月13日に編集者に送りました。2022年9月21日

 7作目の拙著ですが、第一稿は9月13日に編集者に送りました。願書添削の最中ですが、文章を書くのって楽しいですからね。気分としては、まだまだ全然書き足りないです。
 新書は一冊で約13万字の文字数があるのですが、私はだいたい1か月で書き上げます。仕事の合間に1か月で新書が書けるって、普段ちゃんと仕事しているのですか、と聞かれそうですが、ちゃんとしています。私は通常業務の合間に、どこででも気の赴くままに書けるんです。

 本当は、眉間の皺を深めながら、さぞ、もの苦しそうな作家のように演じて、「やはり籠らねば書けぬ」とか言い残して、ひなびた湯治場の温泉宿に長逗留でもしたいところなのですがね。朝飯にめざしとかかじりながら。小窓から流れてくる薄い硫黄の匂いを嗅ぎながら。馴染みの仲居さんがおやつ時に、お汁粉などを持ってきてくれたりして。
 なんて妄想が尽きません。でも、だめだろうなぁ。実現しなさそうだなぁ。慶応会の会員さんは、そんな悠長なことを待っちゃくれませんから。

 私が書いているのは文章なのでしょうか。いや、まず天から映像が降りて来る感じです。そして目の前に広がる景色を文章に紡ぎ直すという作業をする、というのが率直な印象です。するすると蜘蛛の糸のようにイメージが降りてくる時もあれば、Amazonが大きな段ボールをドサッと玄関先に置いていくように、まとまった想念が降りてくる時もあります。
 ただし景色が目の前に映像を結ぶのは一瞬なんですよ。つかみ損ねるともう書けない。二度と同じ景色が降りてきません。ですから、私が書いている時に話しかけられると、そこでプツンと切れてしまいます。なんだか気難しそうですが、その時はゾーンに入っているのかもしれません。私の拙文なんてそんな大したものではないですけれど。

 いずれにしても今回、出版社との契約は4月ぐらいだったか、それから延々と毎日楽しんで書いていたので、半年近くですね。いつもはほぼ完成原稿に仕上げたものを編集者に送っていましたが、今回は途中経過で書き散らかしたものをまとめてファイルで送り、作業の中継をしました。
 編集者からは、もう400ページを超えていると返事があり、私は上下巻で出しては?と提案したところ、それができるのは東野圭吾ぐらい名前の売れた作家だけだ、と却下されたのは以前お話したとおりです。
 まあ、そういうものか、と諦念してバッサリと減量し、いつも通り200ページぐらいの新作をお届けします。ただし、校正とデザインでいつも3か月かかるんです。書店に並ぶのは年末かもしれません。それでは現年長さんの受験本番に間に合いませんから、まだ校正前の生原稿をプリントして、ミーティングルームに置いておきます。今からでもお役に立てる項目がいろいろとあるのですよ、お楽しみ。
 そして副産物があります。没原稿がお話した通り200ページ分ぐらいありますからね、通信にアップしていきます。もしかしたら向こう1年分ぐらいの量があるんじゃないかな。それなら!湯治に行っちゃお!

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信頼の指導47年 慶応幼稚舎・早実・慶応横浜初等部・小学校受験・中学受験・中等部受験に勝つ!

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