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理事長通信

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今年の願書、10月1日消印分は完了です。2022年10月5日

 今年の願書、10月1日消印分は完了です。よくやった、自分! いや、今年の会員ご父母は、私の猛特訓の成果で立派に成長されましたよ。エライ!

 さて本題。思い返せば私の父は、私が高校生になった途端に、説教や注意や、その他口うるさい小言は一切言わなくなりました。私が中学生までの間は、時おり体罰もあり(結構怖かったです)、標準的に厳しい昭和の親父的なところもありました。しかし、高校生になって以降の父は、常に穏やかに接してくれるように変わりました。私はそれを、自分が父に信任を受けているように感じていました。父は私を認めてくれている、という魂の絆ですね。
 私の母は、最後の最期まで、私のことをまったく信じていませんでした。それはもう見事に。私は母に、心から受け入れてもらったという思いがほとんどありません。そのことで私は逆の思いで反骨として育ったように思います。今、母が亡くなり7年を経て、心の中での和解は済んでおります。母に感謝することしきりです。しかし並行して、私は無条件に受け入れてもらいたい、という願いが心の根底にあり、それがまた逆の作用として、心からの愛情がこんこんと湧いており、会員さんや父母に無償の愛を注いでおります。

 私は常に父母講座で、わが子に愛していると、まず真っ先に伝えてください、と話しています。7作目の拙著にも書いています。親と子の関係は、常に子が親に従属的です。親が時としてボッシーなのは、親が子を思う気持ち、つまりこの子を自立させて、生きていく術を身につけさせたいと願ってのことです。
 そのためにはまず運動をして身体機能を高め、体力と持久力を身につけさせることが第一に来ることです。次に生きていくための身体能力伸ばすために生活スキルを身につけさせることが重要です。つまりお手伝いですね。
 ところが親って、まず何よりも先にわが子に勉強することを強要しがちです。日本中で「運動」と「お手伝い」の重要性を親に教える人がおりませんで、私の身に重責が降りかかっておりますが、大事なことってまずこのふたつなんです。

 お手伝い、大事ですよ。親はわが子が家の中で役割を見つけ、役割を分担し、自ら担うように導いてあげることが肝心です。
 そこで家のことを何もやらない父親というのは、もう本当に問題外です。稼いでりゃいいってわけじゃないんだ、という事を自覚できない男って悲しい。哀れを自覚できない姿が悲しい。
 妻や子の信任を得られない父親にならない第一歩は、家庭内で自立することです。父親が真っ先に家の中での役割を担う男なら、存在感が大きいですね。簡単なことですけれどね。家の中を散らかさないとか、洗い物が溜まっていたら黙って洗うとかね。いくらでもありますよ。
 少なくとも、そういう父を見て育ったなら、わが子も自発的に動く子に育ちます。お父さんが好きな子に育ちます。絶対にそうなります。
「動かないお父さん」であるにもかかわらず、ズーズーしくもがわが子に望む将来の姿は、「自分で考え積極的に動き、自らの人生を切り開いていく力を持つ子」ではないですか? それ、説得力がないだろう。
 私、なんのために苦言を申しているかって、離婚阻止ですよ。
 人生における真実って、まったく身も蓋もないものですから、このことを詳述した拙著3作目「頼りにならないパパがガラリと変わる本」は売れ行きが芳しくありません。男にとっては、読むのが怖いホラーの一冊です。だって身の毛もよだつ、離婚が目の前に迫る本だもん。真夏の丑三つ時に、稲川淳二さんに朗読してもらおうかな。
 でも、私も自戒します。「自分が知っているからといって、知らない人に威張るんじゃない」ということですね。
 反省して今夜も、妻の食器を洗います(時間帯がズレていて、妻は後から食事をするので、私は二度皿洗いをします)。気づかれないように妻がいない時に洗うのですが、背後で、ありがとう、と声が聞こえるときがあります。菩薩様の声ですね。

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信頼の指導47年 慶応幼稚舎・早実・慶応横浜初等部・小学校受験・中学受験・中等部受験に勝つ!

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