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理事長通信

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先週よりつづき 再度山岸は申しますが、私の慶応会での仕事の1番目は、「わが子を輝く子に育てること」、2番目は「母親の情緒を安定させること」、3番目は、夫婦の離婚阻止なんです。2023年2月22日

 先週よりつづき 再度山岸は申しますが、私の慶応会での仕事の1番目は、「わが子を輝く子に育てること」、2番目は「母親の情緒を安定させること」、3番目は、夫婦の離婚阻止なんです。

【ビール大好きさん(女性)から鴻上さんへの身の上相談②】(鴻上尚史のなにがなんでもほがらか人生相談より転載)
 一方で、退職を考えたこともあります。上の子が小学校に入学したばかりのころ、学校と学童になじめず毎日夜になると「学童に行きたくない」と泣かれていた時期がありました。週に何度も半休をとって対応しましたが、もう仕事を続けられないと思ってそれを夫に相談したときも、「辞めたら家のローン払えなくなるよね。辞めるのは無理だよね」と言われました。私の仕事を軽んじるのに、退職は許されないのか、とその矛盾に愕然としました。そして、子どもや私の気持ちに寄り添うことはせず、自分の仕事の邪魔にならない範囲で私にフルタイムで勤務してほしい、という夫の気持ちが透けて見えて本気で嫌悪しました。
 はじめは私も夫に対して何十倍にして言い返していました。でも、何度話しても相手のスタンスを変えることはできないと悟ったときから、日常的な会話をすることさえ嫌になってしまいました。それからは、腹が立ったときにはスマホにメモをして気持ちを落ち着かせることが習慣になっています。
 仕事以外でも、食事を作っても「いただきます」や「ごちそうさま」、料理の感想などは一切なく、平日夜に私が育児や家事を引き受けていることへの感謝の言葉もただの一度もありません。私への関心が皆無なのです。その一方で、自分のことは認めてもらいたい、ほめられたいという気持ちが強く、その姿勢に辟易します。夫は、自分が誰よりも仕事が忙しくて、かつ家事育児もどの父親よりやっていると信じて疑わないのです。
 このようなことが積み重なり、残りの人生を夫と共に歩んでいく気持ちは完全になくなってしまいました。
 しかし厄介なのが、夫には悪気や悪意はこれっぽっちもないのです。単にデリカシーがないだけで、私を傷つけようとか優位に立とうとか、そのような意図はなく、ただ思ったことを口に出しているだけで、モラハラと感じたこともありません(私自身も気が強いので、モラハラしようにもできないだけかもしれませんが)。夫の態度には、私にも何等かの原因があるのだろうとは思ってもいます。
 子どもたちは夫のことが大好きです。さらに、子どもを育てるには、私ひとりよりも夫がいた方が大人の人手が多くて効率が良いという打算的な気持ちもあり、今すぐに離婚するのではなく、下の子が成人する13年後を離婚の目標にしています。
 でも、私に関心を寄せずに私の仕事を蔑ろにする人とあと10年以上も同居するのかと思うと、途端に虚しさに襲われて泣きたくなるのです。最近では、休日に夫が家にいるだけで気持ちが沈むようになりました。
 いつまでも仲睦まじい夫婦関係を築けなかった自分への不甲斐なさや、女として好きでもない男と同居し続けることへの喪失感、もっと稼ぐ力をつけるように努力してこなかった自分への怒りの気持ちもあり、頭のなかはもうぐちゃぐちゃです。世の中のご夫婦は、みな多かれ少なかれ私と同じような気持ちを抱えながら生活しているのでしょうか。それならば、どのように折り合いをつけているのでしょうか。
 夫を結婚相手として選んだのは私です。悪いのは夫だけではないことも理解しています。それでも、割り切ることができないのです。

 以上がお悩み相談で、来週は【鴻上さんの答え】です。つづく

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信頼の指導47年 慶応幼稚舎・早実・慶応横浜初等部・小学校受験・中学受験・中等部受験に勝つ!

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