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理事長通信

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受験を終えた親御さん、ご進学おめでとうございます。2023年4月5日

 受験を終えた親御さん、ご進学おめでとうございます。素晴らしい! わが子と共に達成を大いに喜び、幸せを分かち合ってください。

 私は小学校受験の仕事を長くやっていて、時に不条理に砂を噛む思いのすることがあります。小学校受験が中・高・大学受験と全く違うのは、後者が学力偏差値で合否を決定するのに対し、前者は学校との適性が合否を大きく分けることです。学力やその子の持つ能力が、学校が求める分野で発揮できれば合格となる、ということです。もっと突き詰めて言うならば、学校の好き嫌いによりわが子と家庭が選別されることです。こう言ってしまうと身も蓋もない話なのですが、人生における真実というものはだいたい身も蓋もない話になりがちです。それ言っちゃおしまい、というね。
 世の中には、誰もが憧憬を描く私立の小学校があります。しかしその学校には、親の力による強力な後ろ盾のおかげで、入試得点に下駄をはかせるどころではなく、無条件で入学を許可される場合もあるかもしれません。その無限の不公平感には、私は砂を嚙む思いです。

 数年前に原宿駅と表参道をつなぐ駅前の歩道橋が撤去され、ほんとうに景色が良くなりました。私の記憶では美観を取り戻したのは約50年ぶりです。
 歩道橋があった頃には、橋の上からこの季節、いつも目にしていた景色があります。それは真っ白く、力強く咲き続けるモクレンの花です。咲き続けるというより、咲いてはしぼみ、次のつぼみが花を咲かせ、真冬の厳しい時期から春まで景色を彩ります。
 それは次々に希望を生み、花を咲かせ続ける営みを象徴しているように感じます。そして親がわが子に抱く気持ちと重なる気がします。
 私も室長も、毎年この時期は、歩道橋からの眺めでなく、高く見上げるモクレンに勇気を思い出させてもらっています。

 『モクレン』
 木蓮は背が高くりっぱだ
 まっ白く 大きな花でいっぱいに枝を飾る
 咲き終えてしぼんでも
 まだまだ新たに花を咲かせる
 最後の花がしぼむまで 自ら春を続ける
 木蓮はしぶとい

 枯葉に覆われて気づかないが
 葉を散らすともう 枝いっぱいにつぼみをつけている
 そしてだれよりも早く春を告げる
 大きく まっ白な花で
 もりもりと 力こぶのように 肩をいからせて
 木蓮は自ら生きる

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信頼の指導47年 慶応幼稚舎・早実・慶応横浜初等部・小学校受験・中学受験・中等部受験に勝つ!

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