先週よりつづき2023年7月19日
先週よりつづき
そういう状態で新年長、つまり年中の夏休みぐらいに体験レッスンにいらっしゃるファミリーが多いのですが、なかなか入会を許可するに至らないのです。
なぜなら、子どもは我われ慶応会のベテラン講師の指導で、いかようにも能力を伸ばして合格していただくことは可能なのですが、今まで4年、5年と子育ての根本を間違えて、甘やかし放題、守り放題、過保護放題で過ごしてきたお父さんとお母さんの子育てのせいで、家庭にお返しした時に子どもの成長が鈍るからです。
それを改善するためには、子育ての問題点を父母に理解していただくために話さなければならないのですが、父母に納得していただけるように、ものすごく注意を払いながら話さなければ納得が得られない、という超難題を抱えることになります。言ってみれば親の育て直しです。
それを私が請け負わなければならないのですが、これが大変。大人に「気づき」を与えるには、まず親に学ぶ心がないと受け入れることができません。お客さま意識が強ければ私の言葉は反感を買うだけです。
この時期に、それまで慶応会を信頼して長い期間通ってくださるご父母を差し置いて、より手のかかる父母に手間を取られていたら、もっと以前からいらしている会員さんたちに対して不誠実じゃないですか。その方たちのためにもっと私が時間とエネルギーを割かなければおかしくないですか? 私は会員ご父母の努力の質と量に対して結果が公平に出ることを求めております。
今まで不十分な家庭生活を送って来て、わが子にお手伝いもさせたことがない(家で配膳をさせています。洗濯物を畳んでいますって、それ、3年保育を受験する2歳児のお手伝いのレベルですから)運動もしていないという父母に、あと1年でわが子を慶應に合格させてほしい、なんて言われても請け負えません。
それでも「何も知らないので教えてください。教えていただいたことはすべて実行して家庭生活を改めます」と素直に教えを乞う方は、喜んでお迎えします。
慶応会理事長は、お子さんの受講料は頂戴しますが、子どもの教育より100倍も手もかかるし気も使う親への指導は受講料をいただいておりません。すべて私の「こんこんと泉のように湧く、溢れる愛」で運営しております。本当ですよ。
度々、再度しつこく申し上げますが、私は極めて不完全な人物であり、人さまに偉そうなことを申し上げて説教を垂れるような人物でないことは理解しております(言動を改善する努力は日々しておりますが)。それは私の家族も知っておりますし、慶応会の教職員も熟知しております。それが証拠に不完全で未熟な私は、その度ごとに職員にダメ出しをされて叱られております。ありがたいことです。感謝しています(社長に直言できる環境ってとても良くないですか? 慶応会の職員で辞める人いませんよ)。
しかしながら私は、皆さまが第一志望と考える私立、国立の小学校に、実力一本で合格するためには、どのような子育てをして、どのような言動でわが子を導けばいいか、親のどういう言葉がけがわが子の能力を伸ばすのか、そのスキルの多くを知っているのです。
今年慶應幼稚舎に進学したご父母が、合格報告のご挨拶にお越しくださった際に、後輩会員の父母の前で受験のアドバイスをしていただいた時に、こういう言葉をいただきました。「慶応会はわが子ばかりか、親を育ててくださる教室です」と。お父さまからです。
子はもちろんのこと、親を指導しているからこそ、その結果、過去20年間、お預かりした会員全員に志望校合格を実現しているんです。私は、私の指導を必要とする方のために渾身の力を注いでご指導します。