信頼の指導50年。慶応幼稚舎・早実・慶応横浜初等部への受験合格に向けてご家庭を強力にサポート。

　いやー、人生は時おり困ったことが起きるものですよ、不可避的にね。特に人員削減と機械化の弊害により、ごくわずかな意思を疎通させるにも、機械を相手に従前の100倍ぐらい手間がかかる、なんてことがあります。
　例えばAmazonで頼んだ商品が届かず、その旨を伝えるのにものすごく手間を要する、なんてことが起きるわけです。電話で窓口の「人間」に「口頭」で状況を伝えることができず、パソコン相手に画面上の選択肢に適切なものが見つからず、いくら探しても堂々巡りとなり、こちらが諦めることを狙っているのでは？といぶかる事態も頻繁に起きます。

　今回は携帯電話の予約でした。iPhoneですね、話題の15です。特に私は新しもの好きというわけではありませんが、たかが家電製品の最新機種の扱い方も知らずに、父母講座で皆さまの前に立って説諭するわけにもいかないだろうと思い、せっせと毎年新機種に交換しております。
　というわけで今回の予約開始時刻であった9月15日午後9時に照準を合わせて、わずか30秒後には予約の受付を済ませました。追って翌日、本契約の案内があり、それも滞りなく済ませ、画面の表示を確認しました。
　「ソフトバンクオンラインショップより　本申し込みが完了しましたのでご確認ください　機種名×××　お届け予定日　2023年9月22日（発売初日）」
とありますので安心しておりましたところ翌日、
　「以下の理由により受付ができなかったため、今回のお申し込みは取り消しとさせていただきましたので、ご了承ください」という木で鼻をくくったような文面が届きました。「以下の理由」を辿ってみても、わけのわからない選択肢が羅列してあるだけで、私の疑問に答えるものはありません。
　「オンラインショップでは受付できないお申込みです。お近くのソフトバンクショップ・取扱店へのご来店をお願いします」ということなので、早速家の前のショップへ出向きました。

　さて、経緯をかいつまみますと、キャンセルされた理由は定かではありません。ショップで調べてみても不明ということです。システム上の不都合が発生した、ということですが、私に何らかの非があるのでもなく、システム上の不具合のせいで私の予約はキャンセルとなり、再度新たに申し込みが必要である旨が伝えられました。
　その時点で、私が希望した機種の到着は発売日の9/22ではなく、11/10～11/17にずれ込んでいる、ということです。それはないだろう。
　最近なにかと中高年がサービスの窓口やコンビニでキレる、という不名誉な目撃談が増えておりますので、私も心して落ち着いて、用件だけを述べました。「私は発売初日に新製品を受け取ることができるように、速やかに申し込みを完了しました。本契約もこの通り済ませております。再度申し込みをすることはやぶさかではありませんが、私の要求は発売日に納品していただくことです。そうしていただけるならば今回の不都合は不問にします」と。

　ここ2週間、敬愛する叔父が亡くなり、慌ただしく葬儀があったり、弟が体調を崩して入院したり、会員さん全員の合格祈願のためにご本尊のある新潟まで車を走らせたり、最重要事項である会員さんの願書の山を切り崩して徐々に完成させたりと忙殺されるさなか、やっと辿り着いた休息に充てるべき日曜日の午後の6時間が丸々、このように不毛な交渉で潰れることとなりました。ああ無念…。
　幸いその日は、「何とか初日にお届けできるように尽力します」と希望をつなぐ担当者の言葉で収拾し、翌々日、「ご希望の機種ではございますが、ご希望の色ではないものであれば確保できそうです」という見通しの連絡をいただいた、という現状です。もうこの際、「えーブラックなんてぇ、ブルーでなきゃイヤだー」とごねるのもみっともないところですね。JKじゃないんだから。年を考えてわきまえろ、ってところです。ここは担当者のご尽力に感謝して3日後の到着に胸でもふくらませることにしましょう。