慶應幼稚舎であるならば、求められる子ども像として、「獣身人心」を実現している子が挙げられるでしょう。2023年11月15日
慶應幼稚舎であるならば、求められる子ども像として、「獣身人心」を実現している子が挙げられるでしょう。身体能力の高さや持久力の強さが求められるのですね。運動が俊敏でなければ幼稚舎の合格は叶いません。何度も言います。それだけじゃ受かりませんが、そこが第一関門です。
早実初等部であるならば、日々の生活で去華就実を実践するような、堅実な生活を送ることが重要です。
では具体的に家庭で、慶應幼稚舎や早実初等部に合格するにはどのように過ごせば良いのでしょうか? いやいや、早慶ばかりじゃありません。私立・国立小学校のほとんど全ての学校で子どもに求めている基本的なものは、そう大差ないものです。それは小学校受験準備で重要、と言うよりも子育てで大事なポイントを押さえているかどうか、ということに尽きると思います。
一言で言うならば、ペーパー知育や中途半端な英語教育に時間やエネルギーを費やす前に「やるべきことがある」ということです。
では具体的に何を毎日すればいいのか? わが子をどういうふうに導けばいいのか? 親はわが子にどのように声をかければ親子関係がうまくいくのか? それはもう少し先に来る、わが子の反抗期や思春期をどうすれば乗り越えて行かれるのか?という話につながっていきます。
正直な話、育児初心者のママは、初めての子を授かって当面の間は、この子が死なないように、生かすだけで精一杯という日々の育児で身も心も限界という状況だと思います。余裕なんてほぼありませんからね。
でもわが子の教育って、実はすでにスタートしているのです。言葉の通じない赤ちゃんのわが子に教育? そうです。親が赤ちゃんと目と目を合わせて語りかけることが始まりなんです。まずは、あなたを愛しているよ、あなたは祝福されて生まれてきたのよ、これからもっともっと幸せになろうねと言葉をかけたり抱きしめたり、といった心の安定感を赤ちゃんに育むことからスタートです。
さてそうこうするうちに赤ちゃんだったわが子は喃語を発し始め、よちよち歩きを始めます。このあたりから赤ちゃんから幼児に、すでにわが子は成長を遂げているのですが、ママの育児がわが子の成長に追いつかない場面が増えてきます。場合によってはかなり顕著であることもあります。つまり、わが子はすでに2歳であるにもかかわらず、子育てのスキルが生後半年の赤ちゃんに対するままである、ということです。
そうしてわが子が2歳児のイヤイヤ期のままの子育てを続けた結果、今現在わが子のワガママをコントロールできずにおろおろしている子育てから、どうすれば脱却できるのか? はい、小学校受験どころか、目前の子育ての諸問題を生活の中で解決しなければ前に進めませんね。子育ての基本がおざなりだと、親として前に進んでいるつもりでも、親が当初の目的地として定めていた場所とは全く違う場所に進んでいることも少なくないですから。
わが子の教育に熱心な父母が迷子にならないように、私は文章を紡いで子育て本を上梓しています。そして毎月、父母講座で口を酸っぱくして、さまざまなノウハウを直接、会員ご父母にお伝えしています。