お電話でのお問い合わせ TEL 03-3363-7951

理事長通信

トップページ > 理事長通信

前回の、サンドウィッチを店に買わされたママを擁護する発言として、2024年4月3日

 前回の、サンドウィッチを店に買わされたママを擁護する発言として、公共放送に関わる、とある人が発言されたらしいので、それを要約しますと、「(この件に対し)日本の文化が潔癖症にすぎるのではないか? ある程度の社会の寛容というのは必要ではないか? これは少子化にも絡んでくることだが、一人ひとりの子どもをもっと社会全体の子どもというように受け入れられる社会にならないと、それこそ少子化対策って、心の部分でもなかなかできないのではないかと。みんながその子を育てるというふうになってくるべきではないか」ということです。少子化を食い止めるためには、社会がもっと子どもに対して寛容にならないとだよ、ということのようです。

 もうね、この社会を味方につけるかのような、善人ぶりを発信する発言には、哲学の底の浅さを見る思いです。戦後民主主義教育の悪い面を象徴しています。
 そのような主張をするならば、子育てのための母親塾を設けて、母親がわが子に何を教えるべきか、社会の中の一員として、わが子が温かに迎えてもらえるように、わが子をどのように教えて、導いて、しつければいいかを母親に教えてあげるべきなのでは? と私は愚考し、提案します。慶応会ではいつも私が会員父母にお伝えしていることですけれどね。だから慶応会で育つファミリーは、親子ともにどの小学校入試に出かけても、面接で感じよく勝負できるわけですが。と宣伝を挟むようになるのは趣旨と違いますね。

 私が私立小学校と幼稚園で修行していた時のことです。学園長先生は私に「親の見方」を教えてくださいました。「いいですか、山岸先生。面接で親が『わが子をのびのび育てています』と言う親に、ロクな親はいない。そこに気をつけなさい」と。その心は、もしも親がわが子をのびのびとさせたいのなら、しつけをきちんと行うことだ。なぜなら、社会に迷惑をかけることはどういうことかを親が教えて、子どもがそれを学べば、子どもはしてはいけないことをしないように育つ。そうすればそれ以外のことはすべて、してもいいことだから、です。しつけって、こどものためにあるんです。
 「親がしつけてやらないと、子は自由になれない」逆に言うと「親がしつけてやれば、子は自由になれる」です。※またそこでインド式の「他人に寛容であれ、自分も他人に迷惑をかけているのだから」という話を持ち出す人がいそうですが。ここは日本です。ワールドスタンダードにすべきだと多くの日本を訪れた外国人が称賛する日本人の「わきまえとマナー」です。

 子どもには教えてあげればいいんです。親が幼いわが子にすべきは「抑止」です。親から言動を制限された時は、子どもは自由を奪われたように感じて反発するかもしれないけれど。でも社会から排除されて辛い思いをしてから気づくよりはよっぽどいいんです。親から指摘されてちゃんと教わる方が。
 だってかわいそうじゃないですか、子どもが。ルールを知らなかったらゲームだってできませんよ。親が社会のルールを(国や宗教や地方やその他さまざまな要素でルールは異なります)教えないで社会に放り出そうものなら、わが子は大変な目に遭いますよ。

ページトップへ

信頼の指導47年 慶応幼稚舎・早実・慶応横浜初等部・小学校受験・中学受験・中等部受験に勝つ!

| HOME | お問い合わせ |

Copyright 2012, Keiokai Studies In Education All Rights Reserved.