イエール大学助教であり経済学を中心としたコメントを発する成田悠輔氏が、2024年4月24日
イエール大学助教であり経済学を中心としたコメントを発する成田悠輔氏が、出演するCMをスポンサーの意向で降板させられるという事態になりました。
成田氏の発言は従前から繰り返しさまざまなメディアが取り上げてきており、その社会性は常に注目されています。
現在問題視された発言自体は、スポンサーが成田氏をCMに起用を決定する2年以上前にさかのぼって発せられたことなので、その発言が問題でCM降板に至ったわけではありません。
最近カンヌ国際映画祭で賞を受けた「プラン75」という作品があります。内容は75歳以上の人に対して安楽死の選択肢を与える制度が導入された 社会を描いたものです。
彼の存在を疎ましく思っていた悪意の第三者が、これは絶好のタイミングであるのでこの際、成田氏を貶めてやろうと行動に移してネガティブキャンペーンを張ったということでしょう。
成田氏の発言は、「高齢化や少子化の問題で唯一の解決策は高齢者の集団自決ではないか」(要約)というものです。これは「引き際」に対するメタファーであって、意思疎通や普通の会話も困難な老人が、かつて君臨した社会の要職に、そのまま居座り続けることを批判したものです。
言い換えると、能力の高い若者や後進に早く道を譲るべきだ、というのが発言の真理です。
よく見られる前後の文意を意図的に除外した、「発言の切り抜き」による炎上です。切り抜いた一言に対し、それは社会的に功績を遂げた老人に酷な言い方ではないかといった、偽善的な攻撃やルサンチマンが山のように押し寄せたわけですが。私は成田氏の発言を聞いた時に、まともなことを言う人だな、とこの件に関しては同意した者です。
それは私も自戒するところで、ある年齢に達した者は、それが社会的に意味を成すような重責ある要職にある人であるならばなおさら、過去の成功体験にしがみついたような発言は控えなければならないと思っています。
なんだか良いタイミングで、金曜10時から放映されたテレビ番組があったようです。1986年から2024年にタイムスリップしてきた中年男が、「こんな未来にするために俺はがんばって来たんじゃない!」と憤激して世直しに奮闘するといった内容のようです。私は番組を視聴していないので感想は持ちません。たぶん、私が今、仕事で会員ご父母に檄を飛ばして励ましている姿と似たようなものだろうと推測がつくからです。つづく