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理事長通信

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④ 前回よりつづき2024年7月10日

④ 前回よりつづき
 大気中のオゾン層が破壊され続けている。それは事実のようです。オゾン層の破壊を食い止めるために人間は知力を尽くして解決に向かわなければならない、と声高な主張には真っ当な正当性を感じます。

 しかしながら、それは人間の小手先の努力で解決できることでしょうか? 台風の進路を予測して、特定地域への大きな被害を未然に防ぐために、台風の進路を変更させることすらできないのに? 発生したハリケーンを直ちに鎮圧することもできないのに?
 ただ状況をこまねいて口を開けて見守るだけ、では阿呆のようですが、考える葦に過ぎない人間に地球に起きる自然現象の大きなうねりのような変化を食い止めることができるのでしょうか? 
 環境破壊の戦犯として二酸化炭素に狙いを絞ったことは、解決へのひとつの道筋としては理解できますが、それはただ単に、特定の個人の正義感を達成させるためのように私は感じています。いや、正義感だけではないような…。

 地球温暖化に話を借りて、二酸化炭素排出に原因を狙い定め、そこに全責任を求め、その原因として自動車が排出する排気ガスに含まれる二酸化炭素をやり玉にあげ、早急な二酸化炭素の削減が必要だから、ガソリン車を撤廃し電気自動車を推進しよう、というここ十数年の世界的な動きは、それこそ「火元」こそが大量の二酸化炭素をくすぶらせているきな臭さを私は強く感じます。
 ここ十数年の拙速な動きは、産業構造の変革を求めて日本企業を潰そうと企む欧州や米国や中国の扇動に乗せられるのは近視眼的に過ぎると思います。

 電気自動車が環境に優しいって、本当ですか? ガソリン車を走らせれば二酸化炭素を排出するからダメで、電気自動車は二酸化炭素を排出しないから環境保護の観点から電気自動車が良いって、じゃあ電気はどうやって作ります?
 キッチンの電化が地球温暖化抑止に役立つ、って本当ですか? 鍋や釜を熱くするならば、ガスに点火して熱する方が効率は高くないですか?
 電気は主として原油を精製する過程で作られた燃料を燃やし、その蒸気でタービンを回し発電して作ります(火力発電)。電気を作るために多量の二酸化炭素を排出します。一方、原油を精製する過程でLPガスもガソリンも灯油も軽油も重油も作られます。ガソリンだけ要りません、というわけにはいきません。
 電気自動車を走らせれば二酸化炭素の発生を防げるわけでは全然ありません。そもそも電気を作る時点で多量の二酸化炭素を排出しています。二酸化炭素を車から出すか発電所から出すかの違いだけで、まったく滑稽ですね。(話は続きますが、話の方向性としては、ではどのように社会で対応するかという解決案へと続いていきます)

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