⑦ 前回よりつづき2024年7月31日
⑦ 前回よりつづき
政治が変わらなければいけない局面は、戦後80年変わらずに手をつけずにいたまま現在に至っています。日本人が、「世界に誇れる日本人の気概」をとっくに失っているかもしれないという危惧感を私は強く持っています。
私自身は自省してみるとちっぽけな一市井人にすぎませんが、少なくとも私が師と仰ぐような、日本人としての矜持を体現するような立派な先輩たちはほぼ天上へ上ってしまいました。ちっぽけな私人の私が声を大にして発信することで、先人が記した日本人の気概を伝えることが、私にできる最大のことです。
バブル崩壊後、いやバブル経済の発生そのものが1987年のプラザ合意による日米間の経済政策の転換に起因するものですが、陰謀論を唱える人の中には、1985年に日航機123便が墜落したその原因をボーイング社の不整備に責任を被せた代償がプラザ合意であったという人もいます。
そのいきさつを省くとともに真偽はさて置き、私はバブル崩壊後の失われた30年で何が最も失われたのかと言えば、日本人の気概だと思います。
日本を経済的にも政治的にも社会的にも無力化するには、日本人から気概を奪うことがもっとも効率の高い方法です。しかも外敵からの攻撃による破壊ではなく、内部から崩壊する自滅により破壊させる方が狡猾です。
日本の内部にも日本を崩壊させようとする勢力は巣食っています。政治家でない政治屋や、反日と反愛国を笠に着た左派勢力です。
1.運動会の時、負けた子どもに負い目を負わせてはいけない。だからみんなで手をつないでゴールしよう。順位はつけない。子どもはみな宝だ。
2.算数の授業で理解力が不足するために、算数の学力が高い子にどうしても追いつけない子がいる。だから計算時に円周率は3.14というのはやめにして3にしよう。そうすれば今まで理解できなかった子にも算数がわかるようになる。能力の高い子に合わせるのではなく、低い子に合わせよう。
3.とにかく能力で人を評価するのはやめにしよう。能力の高い子が高い評価を受ける社会は、能力の低い子に対して差別となる。みな一律で評価は同じとしよう。そういう社会を目指そう。みんなが競争意識を持たない社会になればみなが平和に暮らせる。
さあ、どうでしょうみなさん。上記のほんのわずか3例ほど挙げた例に似た事柄は多く接しませんか?
私は日本を欺く、ひどいまやかしの論理だと思います。日本がいかに直近の30年で国力を落としたか、その原因はここです。つづく(話は続きますが、話の方向性としては、ではどのように社会で対応するかという解決案へと続いていきます)