11月1日より一斉に始まった2024年11月6日
11月1日より一斉に始まった都内私立小学校入学試験ですが、早くも第一志望の小学校に合格し、入学を決め、受験終了といった会員さんも出始めました。もっとも青山学院大学系属浦和ルーテル学院に進学を決めたファミリーは10月初めにすでに終了しています。
年長さんがちょうど受験のこの時期に、私が過去に出版しました本を読み返していただくと、リアルタイムの緊張や高揚をシミュレーションできます。どの本も実話を再現したものですから、慶応会の先輩ファミリーの受験への格闘を間近に疑似体験でき、相当ためになります。なにしろ自分で体験できる受験は一回きりですが、本を通して何十回も小学校受験が体験できますから(弟妹がいれば増えますね)。入浴中の楽しみが増えます。就寝時に読めば深く眠れますよ。今のこの時期に、受験生のお母さんにとって一番大事なことですからね。たとえば4作目の一節です。
大事なことを伝えること。それはわが子に対しても同じです。
「きみはかけがえのない存在なんだよ。大事な人なんだ。きみに幸せな人生を歩んでほしい、それがお父さんの願いなんだよ」
「あなたが生まれてきて、ママは本当に幸せだったの。生まれてきてくれてありがとう。ママは世界一幸せなママよ。いつもそう思ってるわ」
ほら、あんまり、そんなこと言っていませんよね。あなたは、そう父母から言われたことはありますか?
もしかしたら私たちは、生まれてきてから一番大事なことをせずにいるのかもしれませんよ。大切な人に、大事な想いを伝えることです。
それがなかったことに後から気づいたら、きっと悲しい思いで胸がふさがってしまいますよ。
愛してるって大事な言葉です。でも、そんな言葉は口にできないという人もいますよね。でも、あなたの想いが伝わらなければ、その想いがあることは相手に伝わらないのです。もしかしたら、いつも心とは裏腹な言葉で伝えていませんか? ほら、そうでしょう?
だから今日から実行しましょう。一日一言。毎日表現。スローガンはなんでもいいです。伝えましょう。言葉で、体で。大事な人だって。相手にわかるように。
酷暑が続いた夏が終わり、季節をまたぐ頃には秋雨が続きます。そんな長雨で気分がふさぐさなかに、さーっと雲が引いて日が射し始めると、なんだか爽やかな気持ちになりますよね。秋っていいもんだ。
街並みに、つるりとした幹のさるすべりが明るい花をつけ、野原にはコスモスやマリーゴールドが秋色を添えますね。
今、小学校受験の本番です。準備を重ねてきたわが子とお母さん、よく今日までがんばってきましたね。今日までの準備で、毎日の生活クオリティがすごく上がったでしょう? わが子はずいぶんと自立ができたでしょう? そして成長したでしょう? 素晴らしいですね。そんな日々をわが子と一緒に送れて、お母さん、よかったですね。
そして秋の終わりには、わが子ががんばった結果を、受けとめてあげてくださいね。
第一志望校に合格しても、浮かれすぎて気が緩み、その後の人生がパッとしなかった、なんてことにならないように。ゆめゆめご油断召されるな!
結果がたとえ不本意でも、あなたの子育てが否定されたわけじゃありません。大事なわが子を、学校なんかに評価させちゃいけないんですよ。わが子のことはお母さんとお父さんが一番わかっているじゃないですか。だからかけがえのないわが子に「きみは素晴らしい子だよ」と、大いに認めてあげてくださいね。