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理事長通信

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みなさまと一緒に新春を迎えられた喜びを糧に、2025年1月8日

 みなさまと一緒に新春を迎えられた喜びを糧に、今年も精一杯、会員さんとご家庭に幸せを届けられるように全力を尽くします。

 年末から新年にかけて、私はいつになく内省的な活動をしておりました。ありていに申すと片づけを猛然と行い、無駄を削ぎ落としてすっきりしたということです。余計なものを排出すると心と体に新鮮な空気が流れ込みますので。自分が過ごす空間ならなおさらです。掃除は大事。物を増やさない。新たに必要なものが部屋に入ったなら、不必要となった物は部屋から出す。そして新しい空気が部屋にも脳にも体にも吹き込むように留意することです。

 その最中です。昨年夏の始めに、朝露が消えたように天に召した私の弟でしたが、私の部屋には弟の携帯電話が充電器につながれたまま置いてあります。弟の家の片付けも大詰めで、今週末には荷物を運び出し完全撤去となります。だんだん弟とのつながりが薄れていく実感があります。で、私が自分の部屋を掃除し片づけをする最中に、弟の携帯電話から、なにやら電話以外の着信を知らせる音が何度か鳴りました。私は掃除終わりの爽快感を得ることと引き換えに、掃除の最中は相当イライラしているものですからつい大声を出してしまいました。「うるさいよまったく。ヘンな着信音なんか鳴らさずに、パスワード教えろよ!」と。
 なにしろいろいろ些末な契約の解約やその他手続きなど、ほとんどすべては携帯電話ベースで行われているものですから、iPhoneの機密性の高さは評価するにしても、残された遺族は不便の限りをかこっておりますので。

 そして声を上げた直後に、しまったと思いました。というのも数か月前に、学者であった弟の書斎に積み上げられた膨大な書類の中から発掘した古いノートに、こんな一片を見つけていたからです。
「断定的に決めつけて話すのでなく、幼かった時の僕にもっと寄り添って話を聞いて欲しかった」
 だれに対しての言葉だったのでしょう。もしそれが、幼少時を思い起こして書かれた弟から兄へのメッセージであったなら、と思うと、私にも様々な思いが去来します。

 私はそのことを思い出して、後味の悪さを噛みしめながら片づけを続けました。そして次第に体調が悪くなっていくのを自覚しました。冷や汗もかいています。直前まで何の変調もなかったのに、突然です。私は作業を中断し、ベッドにもぐりこむと2時間ほどの眠りにつきました。目が覚めると何ごとも起きなかったかのような感覚です。
 私は霊感など持ちません。しかし私には感じるところがありました。そしてベッドに横になったまま天井を見上げ(私の寝室の天井には娘の誕生日の午後7時に見上げた時の星座を描いています)声に出して弟に伝えました。
「悪かった、ごめんよ。きみはこんなふうに強く言われるのを嫌っていたよね。それすら知らなかったよ、ごめん」
 私は父のことも母のことも、日に幾度となく思い出しては語りかけています。たぶん、いや私には確信があるのですが、それは天上の父母に伝わっていると思います。親しい人を思う気持ちは一瞬で伝わる。どんなに離れていても。と思った出来事でした。

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信頼の指導47年 慶応幼稚舎・早実・慶応横浜初等部・小学校受験・中学受験・中等部受験に勝つ!

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