先々週ぐらいから木蓮が2025年3月19日
先々週ぐらいから木蓮があちこちで咲き始めました。紫色の木蓮も春の日差しに映えますが、やはり白い木蓮でしょう。少しクリームがかった白。純白ではないその白さが、この時期の青い空に希望を添えて輝きます。
今ちょうど国立大学入試の合否発表から少し経ち、一足先に桜を咲かせた受験生、つぼみのまましおれたように打ちひしがれた気持ちで過ごす受験生、さまざまな十代の思いが、学校に予備校に交錯する時期だと思います。
それは高校受験、中学受験を経験した15歳、12歳の少年少女も同じことでしょう。
国立小の入試も終わり、私立小の繰り上がり合格の通知もほぼ終了し、第一志望の小学校に合格を果たした親御さんも、期待した通りの結果にならずに砂を嚙む思いの親御さんもいることでしょう。
合格して大喜びしている人には、おめでとうと声をかけ、一緒に喜んであげるだけで十分ですが、失望している人には「あなたの頑張っている姿を私は見ていましたよ」と健闘を称えてそっと寄り添っていたいと思います。
何しろね、生きているだけで丸もうけだよ! これが人生の真実です。
第一志望に合格して浮かれて油断している人へ、あの時が人生の絶頂だった、なんて後から後悔しないように。
望みがかなわなくて失望している人へ、私は第一志望校には不合格だったけれど、その後の人生で大成功を収めている人をたくさん知っています。第一志望校に合格はしたけれど、その後慢心し守り一辺倒の生き方で足をすくわれ、ぱっとしない人生しか送れなかった人をたくさん知っています。
『モクレン』
木蓮は背が高くりっぱだ
まっ白く 大きな花でいっぱいに枝を飾る
咲き終えてしぼんでも
まだまだ新たに花を咲かせる
最後の花がしぼむまで 自ら春を続ける
木蓮はしぶとい
枯葉に覆われて気づかないが
葉を散らすともう 枝いっぱいにつぼみをつけている
そしてだれよりも早く春を告げる
大きく まっ白な花で
もりもりと 力こぶのように 肩をいからせて
木蓮は自ら生きる